男性・女性*ゴダール

kumocco2005-01-28

DVDでジャン=リュック・ゴダールの「男性・女性」を見た。ポールは世界の中心は愛だと答え、マドレーヌは自分だという。マドレーヌは妊娠が怖いというが、ポールは大丈夫だという。(結局、妊娠する)よくわからないところもたくさんあったけど、男性は夢見がちで女性は現実的なのかしら?とはいえ、60年代後半フランスの若者達の「15の明白な事実」といわれても、結局平均なんてとれない。そもそも男性、女性できっちり分けることもできない。一方で、ポールは結婚したがるが、マドレーヌは歌手を夢見てるのだもの。「マルクスとコカコーラの混血児」だからなのか。

質問に答える表情が好き。質問している人の声がかすかに聞こえ、それに反応する表情がよかった。昔TBSテレビで「あなたは幸せですか?」と唐突に街の人にきいて回る番組があった。笑顔、戸惑い、躊躇、「はい」か「いいえ」の単純な答え以上のものが伝わってきた。「男性・女性」からヒントを得たのかもしれないな。だってゴダール先生がTBSのまねをするかしら?
男性・女性 [DVD]