歌舞伎の知恵・山川静夫

kumocco2005-03-22

山川静夫著「歌舞伎の知恵」を読んでいる。毎晩寝る前の楽しみだ。

歌舞伎を観るようになって約3年。演目もだいぶ観覧した。この本を読むと、自分が歌舞伎を観て感動する理由がよくわかる。歌舞伎は、舞台装置、人物の配置、扮装、大道具や小道具の使い方、色彩感覚、言葉、音楽、全てが洗練されきった芸術品なのだ!その一つ一つの意味を丁寧に本の中で紹介してくれている。

これまで私は、すごいものを目の当たりにしているのだという興奮を覚えても、言葉でそのすごさを表現できず戸惑っていた。それもそのはずで、歌舞伎は江戸時代から脈々と受け継がれ、年月をかけて洗いあげた見事な知恵が込められているのだ。私のような小娘にはまだまだ語る資格すらないのかもしれない。悔しいので、もっともっと歌舞伎座に通おうと決意をした。とはいっても、中村勘三郎襲名披露公演が終わるまでは、行っても中には入れないだろうな。