新春浅草歌舞伎

kumocco2005-01-26

私にとって新春恒例の浅草歌舞伎に行ってきました。若手中心の歌舞伎で、熟練した役者とは違った、若々しく丁寧な演技を観ると非常に爽やかな気持ちになるのです。

今日が千秋楽で、最後には役者達の挨拶があるだろうと楽しみに向かいました。演目は、御所五郎蔵、春興鏡獅子、恋飛脚大和往来。年始挨拶は、中村七之助さんでした。その他にも中村獅童さん、片岡愛之助さん、中村亀治郎さん、市川男女蔵さん、市川門之助さん、中村亀鶴さんが出演しています。今日の私の一番のお目当ては愛之助さんで上方ならではの軽快なやりとりにうっとり。本当に愛之助さんが愛らしいの、可愛らしいのなんのって。可愛いでいうと中村橋之助さん三田寛子さんの息子、国生ちゃん、宗生ちゃんが登場して、胡蝶の精を演じていました。贅沢な学芸会といったところ。一階席の後ろでは三田寛子さんが2人の舞を心配そうに見守っていました。そういえば、中村勘九郎さんも息子の七之助さんの舞を険しい顔で見守っており、いくつになっても親の思いは同じのようです。

最後の挨拶は少し肩すかし。獅童さんは挨拶に欠席で、「拠ん所ない事情で参加できません。ごめんなさい。」と本人の声の録音が放送されました。なんだか興ざめで、それなら獅童さんについては触れずに終えてほしかった。それでも獅童さんファンはたくさんいたのだろうから、親切のなのかしら。考えてみると、獅童さんは午前の最後と午後の最初に少し出るだけ。効率よく働いているのね。